★2022年12月の星空
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◇赤く輝く火星、12月1日に最接近 ◇ふたご座流星群を見よう
【今月の話題】 | きらめく冬の星々が東の空に! | 年末の夕暮れ空で"惑星の大集合" |
[星図を大きく表示]
見上げた夜空全部を円形にした星図です。図の中央が、あたまの真上「天頂」で、外側の白い円が地平線です。 ☆マークは、全天に21個ある明るい星「1等星」です(1等星は、色も表現してあります)。
きらめく冬の星々が東の空に!
東の高い空に、星が群れ集まった「すばる(プレアデス星団)」が見つかります。少し下には「おうし座」の右眼の1等星「アルデバラン」(語源は、すばるの「あとに続くもの」)が、赤橙色に輝きます。
この冬(2022〜2023年)は、上の星図のように おうし座で「火星」がひときわ明るく赤っぽく輝いているので、惑わされないようにしましょう。火星を案内役にして、おうし座をたどるのもこの冬ならではの方法です。
さらに続いて昇るのは「オリオン座」です。巨人の狩人で、歩くように海を渡ることができたと神話では語られます。リボンのように星が並び、赤っぽい「ベテルギウス」と青白い「リゲル」の2つの1等星が、両端で輝きを競っています。その真ん中に整然と並ぶ3つの2等星「三ツ星(みつぼし)」もとても目立ちます。
【写真】東の空に次つぎ昇る冬の星 撮影:当館職員
オリオン座をさきに見つけたときは、三ツ星から おうし座へ星をたどってみましょう。三ツ星の並びを上に(*)のばしていけば、まずはアルデバラン、さらに すばる へと視線が導かれます。
(* 南の空にオリオン座が見えるころには"右上"にのばす)。
また、三ツ星の並びを逆方向にのばすと「おおいぬ座」の1等星「シリウス」(星図の左)のギラギラとした輝きが見つかります。
年末の夕暮れ空で"惑星の大集合"
この年末から年始、夕暮れの空で太陽系の惑星が同時に輝く光景がみられています。
午後5時〜5時30分ごろにかけてがチャンスです!
南西の空の金星と水星を(沈んでしまう前に)、早めに確認するのがポイントです。
【図】夕暮れの惑星集合